仮設道路の造成のため、発破作業を行いました。
土木工事において、発破による掘削は硬い岩盤ではよく行われる施工方法です。
現場の状況に合わせて火薬庫や火薬類取扱書などの設置が行われます。
作業前には火薬類保安教育を実施し、発破作業を安全に行うために作業手順、方法、注意事項をしっかり確認します。
1つの発破作業のミスが人命にかかわるような危険な事故を起こす可能性があるので、細部に渡って全員で確認します。
発破作業当日は人が立ち入らないように、看板やバリケードで作業内容と立入禁止を明示します。
また、発破前にはサイレンの合図などで広く周知させます。
3枚目の写真が発破前、4枚目が発破状況、5枚目が発破完了の写真となります。
無事に事故なく作業が終了しました。
盛土の層ごとの沈下を測定する手動の沈下計です。
使用される計器の品質は施工をする上でとても重要になるので、立会のもと材料検査を行いました。
こちらの計器をどのように使うのか簡単にご紹介します。
一番深い部分を固定点としてパイプを設置します。
沈下素子(測定するための計器)を装着したクロスアームを施工と共に任意の測定点に埋設します。
測定方法は、磁気を感知するプローブをパイプ内に挿入して盛土の沈下に追従して移動する沈下素子の位置を検出します。
このときのケーブルの送り長さから沈下量を測定します。
沈下素子をパイプ内部に吊り下げて測定出来るので、深い沈下も正確に測定することが出来ます。
現場で働いている女性技術者の皆さんです。
少し恥ずかしそうにしながらも写真を撮らせてもらいました。
ここ最近、建設業に従事する女性の数は増えています。それに伴って、女性専用のトイレや更衣室もきちんと整備されています。
以前まではほとんどが男女共用のトイレでした。気持ちよく働くうえで環境整備はとても大切です。
作業の様子を撮影する事ができたので、少しご紹介します。
調整池工の鉄筋組立を行っています。コンクリート打設前の鉄筋組立は段階確認が必要な重要な工程です。
写真の作業は、鉄筋組立時の緊結状況です。生コン打設時にズレてしまわないようしっかりと固定しています。
3枚目は、バックホウで土砂を積込んでいる写真です。重機操縦の経験が多い方のため、掘削から積込みがスムーズでした。
こうして見ているだけでも男女の差なく作業をしている事が分かりますね。
茨城大学からインターンシップで参加していた学生さんが現場に来てくれました。
ご存じだと思いますが、インターンシップは「社会に出る前に仕事の場を体験してみること」です。
実際の仕事をしている人から話を聞いたり、仕事を体験してみたりすることで学生さんが自分のキャリアを考える機会になります。
アルバイトと似たように思いますが、このインターンシップは私たち企業側が開催しています。
特に建設業の現場は普段の生活で接する機会はないですから、貴重な経験になってもらえると思います。
学生さんには朝礼から参加して貰いました。
朝礼では1日の作業確認やケガ・事故に対する予防の念押しなど重要な役割があります。そしてもちろん、ラジオ体操も一緒にやりました。
作業員の体をほぐすことで怪我の予防、眠気覚まし、仕事モードへの切替など、ちゃんと意味があって行っています。
日中は現場で実際に使用している測量機器を見ながら説明をしたり、作業中の現場の様子を見て貰いました。
今の建設業はICT化が進んでいて業務の効率化・省人化が当たり前になってきています。
ICT機械を使用することで、現場の週休2日を確保でき、残業時間についても大きく改善されています。
まだ数は少ないですが、女性技術者も年々増えてきています。
今回の体験で建設業に対するイメージと実際の現場の差を感じてもらい、就職活動の際に建設業を1つの候補に入れていただけると幸いです。
沢山の人に建設業の魅力や建設現場の現状をお伝えし、少しでも建設業に興味を持っていただけたらと思います。
学生の皆さん、インターンシップへのご参加ありがとうございました。またお待ちしています!
盛土施工のために底部にたまっている濁水の処理・排水を日々行っています。
底部から中継槽を3箇所設け濁水処理施設へ吸い上げています。
吸い上げた底部の水は濁水処理施設で注薬し不純物を沈下させ上水のみを鮎川へ排水しています。
排水時には、pH及び濁度をそれぞれ検出し、基準値以内なら放流、基準値を超えた場合は再度濁水処理装置を通します。
また、月1回サンプリングを行い、pH及び濁度以外についても測定し、問題ないことを確認しています。
日々の処理で設備内に溜まった泥はフィルタープレス機を用いて、脱水しています。
試験盛土とは、本施工を始める前に行う試験のことです。
品質の良い盛土工事をするために試験は欠かせません。今回は土質試験を行いました。
転圧回数別に場所を区切り試験をしていきます。下の写真は8回転圧の場所での試験の様子です。
土質検査ではRI法と砂置換法で試験をします。
RI(ラジオアイソトープ)法は、現場の湿潤密度と水分量を同時に測定することが出来ます。
非破壊で同じ場所で繰り返し測定が出来る、測定時間が短く結果が直ぐに分かる、
取扱いが簡単で個人差なく試験が可能など、多くの利点があります。
砂置換法は、掘った土の質量と掘った試験孔に充填した砂の質量から土と砕石の密度を求める試験です。
試験する数値にバラツキがあるので、複数回測定して平均値を算出します。
測定方法はとてもシンプルなのですが、土の体積を精度よく測定することが以外と難しく、測定方法の違いで多くの現場密度試験法があります。
その中でもこの砂置換法は幅広い土質に適用でき、測定精度が高いので標準的な試験方法として使われています。
今回は10回転圧まで行い、それぞれ上記の試験盛土を行いました。
現場では多くの作業員が作業をするので、安全教育の徹底は現場全体の安全性を確保するためには欠かせません。
そこで毎月1回必ず安全教育・訓練を開催しています。安全教育は現場に入るすべての作業員が対象になります。
基本的に座学(資料を見ながらの安全教育、動画を見る等の視覚資料による安全教育)と実技訓練を行う時もあります。
前半の座学で学んだ内容を実技で実践することで理解を深めてもらいます。
また、動画には英語の字幕付きを採用し、外国人の作業員にも理解してもらえるよう工夫をしています。
定期的な安全研修や訓練の実施を通じて、安全意識を継続して持ち続けてもらうことを目的としています。
この現場は共同企業体なので、現場に入る人数もとても多いです。
写真は7月に開催した安全教育の様子ですが、ちょっとした講習会位の人数が出席しました。
訓練を行うことで現場に入るひとりひとりが安全に対する意識を高め、互いに声を掛け合いながら作業を進めていきます。
最終処分場にはそれぞれの役割を持った施設が多くあります。
その中のひとつ「防災調整池」の施工が始まりました。
この調整池は、処分場周辺に降った雨水を一時的に溜めておき、
鮎川の流下能力に合わせて放流量を調整する施設です。
元々は沈砂池として使用されていたところに調整池をつくるので、既にある泥土をセメント系改良材を添加して改良していきます。
添加量を決めるために堆積土の幅や高さを都度計測、算出した量を加えて攪拌・・・この作業をひたすら繰り返します。
最終的に添加材の量を確認したら全部で70袋にもなりました。
最後に土壌改良が終了したのでフェノールフタレイン溶液を使って反応確認も行います。
小学校の理科の実験で行った、アルカリ性に反応し赤紫色へ変色するのを確認する方法です。
この反応確認は品質管理においてはとても重要で、セメント系地盤改良材がきちんと攪拌されているかの確認になります。
実施に攪拌した改良土に散布してみると、しっかりと反応し赤紫色に変色しました。
大きな重機を搬入する際、寸法や重量が制限値を超える場合「特殊車両」という区分になります。
特殊車両には通行の制限があり、走行時間は21時~翌6時までとし、走行する条件により、前方又は後方に先導車を配置することとなっています。
本工事は安全面を考え、前方及び後方の両側に誘導車を配置し、一般車両の安全を確保した上で、午前3時~5時の間で搬入を行いました。
現場事務所の設営が完了しました。
今回の現場は特定建設工事共同企業体で工事の施工を行います。
大規模であり技術的難易度も高い現場です。通常の現場とは違い従事する職員も多いです。
当然、現場事務所も写真のように大きくなります。
寂しいですが特定建設工事共同企業体は工事完成後には解散します。
一度きりしかない最高のメンバーで工事完成に向け駆け抜けたいと思います!